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色研究で偶然発見された衝撃の法則とは?「”白”と”黒”しか持たない言語」「98言語から導いた色の派生法則」「ヒトはどの色から認知する?」など、バーリン&ケイの「基本の色彩語」について話しました。
【目次】 00:00 色研究での意外な発見 00:51 古代人は色をどう見ていたのか 18:15 「基本の色彩語」の条件 22:19 色のイメージは文化で変わる 27:50 『基本の色彩語』への不満 35:13 『基本の色彩語』の認知的な裏づけ 41:58 多様性と他者理解 44:56 色の語彙が乏しい言語は劣ってる? 52:02 工学の発展で語彙が増える 56:53 おすすめの本を紹介
【監修者より】 02:55 紫色の語源の話は、「根が紫色だから」というよりも、「根が紫色の染料を取る原料として使われたから」とする説が有力ではないかと思います。根が紫色の植物ってわりかしいっぱいあるし、そもそも根は普段見えないものだから、それが語源になるというのは直感的には疑わしい。一方染料由来の色名はいっぱいあります。
【アガバビアン先生より】 5:34 英語のbl-で言うと、blondも関連しているという説もあります。6:10でこの語根から由来する他の語のお話もされていますが、ラテン語では*flavus* という「黄色、小麦色、ブロンド」という意味の単語も繋がっています。ただこの印欧祖語の語根に関して学者は統一した意見を持たないようです。英語のblack, blue, blond、ラテン語の *flavus*、ギリシャ語のφαλός (白い)、ウェールズ語の *blawr*(灰色)など、全て同一語源だとする考え方もありますが、「諸説あり」としてもいいかもしれません。
◯アガバビアン先生 https://www.skidmore.edu/classics/faculty/aghababian.php
【参考文献のリンク】 ◯基本の色彩語 普遍性と進化について https://amzn.to/4jNxI9t
◯ことばと思考 https://www.valuebooks.jp/bp/VS0017071389
◯言語が違えば、世界も違って見えるわけ https://www.valuebooks.jp/bp/VS0082806835
◯ホメロスと色彩 https://www.valuebooks.jp/bp/VS0085730746
◯朝倉心理学講座5 言語心理学 https://amzn.to/4pFUFMZ
◯入門 ことばの世界 https://www.valuebooks.jp/bp/VS0021501063
◯色のコードを読む なぜ「怒り」は赤で「憂鬱」はブルーなのか https://amzn.to/3Ldj4f3
◯プロジェクション・サイエンス 心と身体を世界につなぐ第三世代の認知科学 https://amzn.to/4qLcXgU
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【ゆる学徒ラジオ系列すべての公式グッズ】 https://www.valuebooks.jp/shelf-items/folder/4362babbae09d77
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【水野の単著『会話の0.2秒を言語学する』】 https://www.valuebooks.jp/bp/VS0063352236
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【堀元見プロフィール】 慶應義塾大学理工学部卒。専攻は情報工学。理屈っぽいコンテンツを作り散らかすことで生計を立てている。 Twitter→https://twitter.com/kenhori2 noteマガジン→https://note.com/kenhori2/m/m125fc4524aca 個人YouTube→https://www.youtube.com/@kenHorimoto
【水野太貴プロフィール】 1995年生まれ。愛知県出身。名古屋大学文学部卒。専攻は言語学。本業は雑誌編集者。著書に『会話の0.2秒を言語学する 』(新潮社)などがある。Podcast「神保町で会いましょう」のパーソナリティも務める。 Twitter→https://x.com/yuru_mizuno 神保町で会いましょう→https://open.spotify.com/show/6cYkvDO0HnJKLPgDBGUjjS
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17:35 収録後に思ったのですが、『~で見られる』と『~とみられる』はそもそも意味も要求する格も違うので、最大の相違点はそこでしたね。少し指摘ポイントがズレています。
【福田先生からの補足】 25:40頃からの「色を見ること・区別すること・分類すること」は異なるタスクであるという話と、26:55頃からの「言語は意識と無意識の境界線をずらす」という話について、少し補足します。 私たちが色を見るとき、脳ではさまざまな情報処理が行われています。例えば、色の違いを知覚することと、その情報をもとに「これは何色か」を判断することは、異なる段階の処理です。前者は比較的自動的・無意識的に行われる低次処理で、後者にはそれを統合する高次処理であり、より意識的な判断が関わります。 ここで面白いのは、言語がこうした処理のどの段階に影響するのかを調べることで、人間の認知の仕組みについて理解を深められるということです。例えば、言語によって色の区別のしやすさが変わるという現象があったとき、それが色を知覚する段階で生じているのか、それとも知覚した情報をもとに判断する段階で生じているのかによって、認知の仕組みについて異なることがわかります。動画中の「意識と無意識の境界線」という表現は、このように、言語の影響を手がかりにして、意識的・無意識的な認知処理の働きを探ることができる、という趣旨です。なお、言語相対性がいつでも意識的な認知処理にのみ現れるということはありません。 また、動画中では「言語が意識的」という表現も使われていますが、これはヒトが文法などの仕組みを意識して言語を使用しているという意味ではありません。むしろ、私たちは普段、言語の複雑な仕組みを意識することなく言葉を使っていますが、言語が認知一般に影響する際に意識的な部分への影響がよく見られるという意味です。この点については少し誤解を招く表現だったと思います。
【Quick Japan SPECIAL ゆる言語学ラジオ 完全攻略本】 https://www.valuebooks.jp/bp/VS0063378410