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17:35 収録後に思ったのですが、『~で見られる』と『~とみられる』はそもそも意味も要求する格も違うので、最大の相違点はそこでしたね。少し指摘ポイントがズレています。
報道で「~らしい」って見たことありますか?「エビデンシャリティを操る報道」「見てないのに”みられる”?」「キルアの『かなり無理くさい』」など、情報の根拠を言葉でどう表すか、日本語のエビデンシャリティについて話しました。
【目次】 00:00 言語のメタデータ 00:33 根拠で区別されるエビデンシャリティ 05:34 「ようだ」「らしい」はどう違う? 16:14 見てないのに「みられる」なのはなぜ? 17:50 報道で「らしい」は使える? 25:15 「~くさい」は何を根拠にしてる?
【参考文献のリンク】 ◯複数の日本語 方言からはじめる言語学 https://link.amazon/B09R0ogxD
◯現代日本語文法4 第8部モダリティ https://www.valuebooks.jp/bp/VS0023253683
◯日本語文法事典 https://link.amazon/B0iXUvS39
◯明解方言学辞典 https://link.amazon/B0dMmDOlE
◯言語に現れる「世間」と「世界」 https://link.amazon/B01skTnHx
◯Wikipedia 証拠性 (言語学) https://w.wiki/ZJbg
◯日本語のエビデンシャリティ 「-ている」を事例に https://doi.org/10.14989/230340
◯「証拠性」(Evidentiality)の体系の記述―日中対照研究― https://doi.org/10.20776/900122523
◯証拠性についての認知言語学的考察― 日本語の証拠性「らしい」を例に ― http://hdl.handle.net/2297/00063360
◯現代日本語ムード・テンス・アスペクト論 https://www.valuebooks.jp/bp/VS0038696642
◯古代日本語文法 (ちくま学芸文庫) https://www.valuebooks.jp/bp/VS0064198945
◯古典文法質問箱 (角川ソフィア文庫) https://www.valuebooks.jp/bp/VS0037173047
◯読解のための古典文法教室 https://www.valuebooks.jp/bp/VS0048264743
◯ゆる学徒ラジオ系列すべての公式グッズ https://www.valuebooks.jp/shelf-items/folder/4362babbae09d77
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【福田先生からの補足】 25:40頃からの「色を見ること・区別すること・分類すること」は異なるタスクであるという話と、26:55頃からの「言語は意識と無意識の境界線をずらす」という話について、少し補足します。 私たちが色を見るとき、脳ではさまざまな情報処理が行われています。例えば、色の違いを知覚することと、その情報をもとに「これは何色か」を判断することは、異なる段階の処理です。前者は比較的自動的・無意識的に行われる低次処理で、後者にはそれを統合する高次処理であり、より意識的な判断が関わります。 ここで面白いのは、言語がこうした処理のどの段階に影響するのかを調べることで、人間の認知の仕組みについて理解を深められるということです。例えば、言語によって色の区別のしやすさが変わるという現象があったとき、それが色を知覚する段階で生じているのか、それとも知覚した情報をもとに判断する段階で生じているのかによって、認知の仕組みについて異なることがわかります。動画中の「意識と無意識の境界線」という表現は、このように、言語の影響を手がかりにして、意識的・無意識的な認知処理の働きを探ることができる、という趣旨です。なお、言語相対性がいつでも意識的な認知処理にのみ現れるということはありません。 また、動画中では「言語が意識的」という表現も使われていますが、これはヒトが文法などの仕組みを意識して言語を使用しているという意味ではありません。むしろ、私たちは普段、言語の複雑な仕組みを意識することなく言葉を使っていますが、言語が認知一般に影響する際に意識的な部分への影響がよく見られるという意味です。この点については少し誤解を招く表現だったと思います。
【Quick Japan SPECIAL ゆる言語学ラジオ 完全攻略本】 https://www.valuebooks.jp/bp/VS0063378410
【ご視聴前にお読みください】 ①典拠にした『戦争における「人殺し」の心理学』は、正確性に批判があるようです。例えば、「第二次世界大戦の発砲率が15%〜20%」というデータは、軍事歴史家S・L・A・マーシャルの調査に基づくものですが、その調査方法やデータの裏付けが曖昧で、信憑性に疑問が呈されています。