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言葉がスムーズに出てこない「吃音」はなぜ起こる?我々が何気なく行っている発話を振り返りながら、吃音がどんなときに起きやすいのか、さまざまな観点から話しました。
※補足 26:55ここで「7割」と言ったのは、双子に対する1991年の調査をもとにしています。一卵性の双子1800組と二卵性の双子2010組から吃音者を調べ、統計解析した結果、ギャビン・アンドリューズらは吃音の原因には体質(DNA)の関与が約7割、体質以外の関与が約3割だと結論付けました。2000年にもスーザン・フェルセンフェルドらによって同様の調査が行なわれ、先と同様の結果が得られているようです。(参考文献『吃音の世界』pp.76-77)また、遺伝率は誤解の多い概念で、親から子へ遺伝する確率ではありません。ある集団の中に見られる個人差のうち、遺伝的な違いがどの程度影響しているかを示す割合のことを指します。詳しくは小田亮先生の以下の記事などが参考になります。https://note.com/ryo_oda1967/n/n389ce3cd4300
【目次】 00:00 吃音はなぜ起こる? 02:15 吃音のメカニズム 13:04 どんなときに吃音が起こるのか 26:44 吃音の原因は結局? 30:58 吃音はインターネット芸人論
【参考文献のリンク】 ◯志乃ちゃんは自分の名前が言えない https://link.amazon/B0cst1iTT
◯どもる体 https://www.valuebooks.jp/bp/VS0050549461
◯吃音の世界 https://www.valuebooks.jp/bp/VS0052330362
◯吃音: 伝えられないもどかしさ https://www.valuebooks.jp/bp/VS0052575637
◯ゆる学徒ラジオ系列すべての公式グッズ https://www.valuebooks.jp/shelf-items/folder/4362babbae09d77
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【水野太貴プロフィール】 1995年生まれ。愛知県出身。名古屋大学文学部卒。専攻は言語学。本業は雑誌編集者。著書に『会話の0.2秒を言語学する 』(新潮社)などがある。Podcast「神保町で会いましょう」のパーソナリティも務める。 Twitter→https://x.com/yuru_mizuno 神保町で会いましょう→https://open.spotify.com/show/6cYkvDO0HnJKLPgDBGUjjS
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17:35 収録後に思ったのですが、『~で見られる』と『~とみられる』はそもそも意味も要求する格も違うので、最大の相違点はそこでしたね。少し指摘ポイントがズレています。
【福田先生からの補足】 25:40頃からの「色を見ること・区別すること・分類すること」は異なるタスクであるという話と、26:55頃からの「言語は意識と無意識の境界線をずらす」という話について、少し補足します。 私たちが色を見るとき、脳ではさまざまな情報処理が行われています。例えば、色の違いを知覚することと、その情報をもとに「これは何色か」を判断することは、異なる段階の処理です。前者は比較的自動的・無意識的に行われる低次処理で、後者にはそれを統合する高次処理であり、より意識的な判断が関わります。 ここで面白いのは、言語がこうした処理のどの段階に影響するのかを調べることで、人間の認知の仕組みについて理解を深められるということです。例えば、言語によって色の区別のしやすさが変わるという現象があったとき、それが色を知覚する段階で生じているのか、それとも知覚した情報をもとに判断する段階で生じているのかによって、認知の仕組みについて異なることがわかります。動画中の「意識と無意識の境界線」という表現は、このように、言語の影響を手がかりにして、意識的・無意識的な認知処理の働きを探ることができる、という趣旨です。なお、言語相対性がいつでも意識的な認知処理にのみ現れるということはありません。 また、動画中では「言語が意識的」という表現も使われていますが、これはヒトが文法などの仕組みを意識して言語を使用しているという意味ではありません。むしろ、私たちは普段、言語の複雑な仕組みを意識することなく言葉を使っていますが、言語が認知一般に影響する際に意識的な部分への影響がよく見られるという意味です。この点については少し誤解を招く表現だったと思います。
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