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なぜ「世界記録が破れた」と言えないのか?「”自他交替”日英でどう違う?」「謎を解くキーワード”反使役化”」「”押ささる”の本質はTelicかどうか」など、全国ツアー「初ゆるし」札幌公演の模様をお送ります。
【目次】 00:00 ド派手テーマ「自他交替」 02:56 「自他交替」日英でどう違う? 07:49 謎を解くワード「反使役化」 11:37 「おちんちんの皮」で反使役化する? 13:35 主体が見えない「脱使役化」 25:29 自動詞でも言える「~さってる」 29:49 「脱使役化」の地域差
【参考文献のリンク】 ◯日英対照動詞の意味と構文 https://www.valuebooks.jp/bp/VS0026397678
◯井上拓也 (2015)「北海道方言における「逆使役構文」に関する認知的考察」『日本認知言語学会論文集』第15巻、pp.185~197 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I026575265
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17:35 収録後に思ったのですが、『~で見られる』と『~とみられる』はそもそも意味も要求する格も違うので、最大の相違点はそこでしたね。少し指摘ポイントがズレています。
【福田先生からの補足】 25:40頃からの「色を見ること・区別すること・分類すること」は異なるタスクであるという話と、26:55頃からの「言語は意識と無意識の境界線をずらす」という話について、少し補足します。 私たちが色を見るとき、脳ではさまざまな情報処理が行われています。例えば、色の違いを知覚することと、その情報をもとに「これは何色か」を判断することは、異なる段階の処理です。前者は比較的自動的・無意識的に行われる低次処理で、後者にはそれを統合する高次処理であり、より意識的な判断が関わります。 ここで面白いのは、言語がこうした処理のどの段階に影響するのかを調べることで、人間の認知の仕組みについて理解を深められるということです。例えば、言語によって色の区別のしやすさが変わるという現象があったとき、それが色を知覚する段階で生じているのか、それとも知覚した情報をもとに判断する段階で生じているのかによって、認知の仕組みについて異なることがわかります。動画中の「意識と無意識の境界線」という表現は、このように、言語の影響を手がかりにして、意識的・無意識的な認知処理の働きを探ることができる、という趣旨です。なお、言語相対性がいつでも意識的な認知処理にのみ現れるということはありません。 また、動画中では「言語が意識的」という表現も使われていますが、これはヒトが文法などの仕組みを意識して言語を使用しているという意味ではありません。むしろ、私たちは普段、言語の複雑な仕組みを意識することなく言葉を使っていますが、言語が認知一般に影響する際に意識的な部分への影響がよく見られるという意味です。この点については少し誤解を招く表現だったと思います。
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